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受賞・記者発表・その他

【先端技術セミナー2010講演】「ステンレス鋼SCCき裂のコンプトン散乱γ線イメージングによる観察」

(財)発電設備技術検査協会では化学プラント、原子力発電設備などにおける超音波探傷(UT)技術の高精度化をはかるため、有限要素法によるシミュレーションシステムの開発を進めている。このためには試験体中の欠陥に関する3次元形状や分布に関する情報が重要かつ必須となる。筆者らはすでに高温水中におけるステンレス鋼やNi基合金の応力腐食割れ(SCC)のき裂をSPring-8の37keV放射光を用いたCTイメージング法によりはじめて観察し高精度の3次元像を得ている。この研究ではさらに大型試験体でのSCC像を得るためコンプトン散乱γ線を適用するイメージング法を検討した。厚さ10mmのステンレス鋼を1.7MeVγ線(CO2レーザー照射)により観察した例では、溶接部近傍に生じたSCCき裂が母材部の溶接熱影響部を起点として進展したのち溶接金属内に進入する例の少ない事象がみられた。今後CTイメージング観察により鮮明な像が得られることが期待される。


「ステンレス鋼SCCき裂のコンプトン散乱γ線イメージングによる観察」pdf (655KB)





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