
工学研究科・高度研の村松康司特任教授らが,第52回炭素材料学会年会(2025年11月26~28日,長野市)において,炭素材料学会論文賞を受賞しました。受賞論文のタイトルは”The density of ultrathin graphite films produced by the heat treatment of spin-coated benzimidazobenzophenanthroline ladder polymer films”で,Carbon Reports, 4, 234-239 (2025)に掲載されました。共著者は応用化学専攻博士前期課程を修了した赤木翔眞さんと松本侑也さん,並びに産総研エネルギープロセス研究部門総括研究主幹の曾根田靖博士です。本論文はグラファイト超薄膜の密度が膜構造の乱れに強く依存することを示し,この結果から炭素原子のX線質量吸収係数を正確に実験で決定することが可能となりました。これは炭素材料分野と放射光分野の異分野融合による重要な研究成果の創出です。