研究概要

機能性ダイヤモンドライクカーボン薄膜の物性と構造に関する研究


 ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜は、カーボンを主成分とする硬質被膜で、低摩擦、耐摩耗性、耐食性、生体親和性等の優れた機能的特性、化学的特性等を有するため、金型や切削工具ばかりでなく、自動車部品、電子部品、生活用品など幅広い産業分野において実用化が進んでいます。
 本ラボでは新しい機能性を付与したDLC膜の物性発現のメカニズムを探り、新しい材料科学の知見と新機能性DLC膜の開発を行っています。


軟X線照射を用いた表面改質による機能性素材の創造研究


 軟X線は原子の内殻電子を励起することができるので、特異的な反応を大きい反応断面積を用いて起こすことができます。この反応を利用して産業素材の表面改質を行い、新しい機能を持った素材の開発を行っています。

ダイヤモンドライクカーボンの国際標準化と産業分析に関する研究


 軟X線を用いた分光分析はナノテクノロジー、グリーンテクノロジーの進展により、日々重要性を増しています。材料分析を通して「ものつくり産業」の振興に努めていきます。また、ナノテク素材の一つであるダイヤモンドライクカーボンの国際標準化プロジェクトが行われております。ニュースバルのBL-05を用いてこのプロジェクトの中心を担っています。


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